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2016/05/07

死を恐れて弱々しく生きていた僕が、スーパーポジティブに変わった要因 書籍との出会い

 2001年8月末に病名が確定し9月初旬に入院した。10日目の朝、病室内の騒がしさで目覚め、テレビを点けた。そこには高層ビルに飛行機が突っ込んでいく映像が映し出された。最初は映画だと思い、素晴らしい作品だと感じたがすぐにテロだと分かった。そして、ビルの崩壊。この時、自分は白血病で死にそうではあるが今生きている。死ぬのは僕だけではないと気づき、「人は誰でも死ぬ。そして、そして、それはいつやってくるか予想出来ない」ということが頭に浮かんだ。そして、やりたい事をやり残さないと決めた。
 退院後すぐに取り掛かったのは「ドラクエ」のようなロールプレイゲームだった。これをシリーズ一作目から中古屋で購入し次から次へとクリアして行った。続いて野球ゲームに取り掛かった。本物のプロ野球のように130試合してリーグ優勝しようと夢中に取り組んだ。半年経ったある日、残り少ない人生をこんな無駄なことに使ってしまった自分の愚かさに気付いた。この日を境にゲームから卒業し、人生をしっかりと生きることに取り組んだ。死ぬことばかり考えていたが、死ぬまでは生きているということにもこの頃気が付き、毎日を思い切り充実させて生きて行こうと決意した。
 この間、重要な書籍と出会った。それは「シャクルトン」。奇跡的に生存した冒険家でチーム全員を救った時の話。この時生き残る力について関心を持ち始めた。この頃、「死ぬまでは生きているんだ!だったら思い切り生きてやる」という気持ちに切り替わり始めた。そして、生きる意味について学ぶようなっていった。
 次に手にしたのが成功哲学の本であった。発病前に購入して積読状態であったが何となく読みたくなり手に取った。思考は現実化するという考えが、がん闘病に活かせると感じた。「健常人と同じように振る舞えば、きっと治癒する」と。
 同時期に研修能力を向上するため、それまでの受講経験で最も素晴らしかった研修講師の経歴をモデリングし始めた。そして出会ったのがNLP(神経言語プログラミング)であった。最初は今一つと感じていたがある日、成功哲学と繋がった。成功哲学の実践をやっているのだ。そうすることでNLPへの関心が高まり学び続けるとともに実現したいことを思い浮かべ行動するようになっていった。
 その後、がんになったことにより本当に大切なことに気付くことが出来た。それは感謝と愛である。きっかけは妻の何一つ変わらない対応だった。何も変わらない対応に今まで何も感じていなかった。しかしある日、彼女の支えがどれだけ大きなことであるかを感じる瞬間があった。「脱衣所に当たり前のように下着がある。誰かが洗濯し、干して取り込んでたたんでおいてくれたからだ」。結婚してから10年間毎日妻がしていたことであった。深い感謝の気持ちが芽生えた。そして、同時に多くの方の支えがあって自分は人生を過ごしていることに気が付いた。感謝を感じるとともに、愛は与えるものであることを実感できた。これはその後の人生に大きな影響を与えた。人として、サバイバーとして、教育者として。
 がんピアサポーターを始めてから、何か仲間のためにできないかと模索し、新たな書籍と出会った。奇跡の生存者の記録である。その中には「奇跡の生存者」たちの共通点として、「感謝の気持ち」を持っていることであった。そして、生まれたおまじないが「しあわせです。感謝」。きっかけはネガティブなことをSNSに書いたとき、「クニ坊にはネガティブは似合わない。クニ坊からは聞きたくない」というがんピアサポーターからのコメントであった。それ以来、このおまじないを最後に唱えるようにしている。そして、僕はずっとしあわせが続いている。このおまじないを広めていく。お金も時間もかからない。副作用もない。
 昨年、さらに気が付いた。元気なサバイバーがなぜ感謝を口にするかを。クニー・ポッターの衣装を作っているときに「かんしゃ」とひらがなのシールを並べたときに閃いた。「かんじゃ」の濁点が取れると「かんしゃ」に変わる。患者の心のもやもやをスッキリさせてあげれば「感謝」の気持ちが芽生える。
 以上のことは僕がサバイバーという特殊な状況に陥ったことにより身に着けたことである。サバイバー以外にも応用できると考えている。僕は自分もそうであったように、大きな病気、ケガ、障害、災害の後、マズローの5段階欲求説で考えるようにしている。 この段階を一番下から再び上っていく。様々な不安や困難が持ち受けている。少し落ち着いたら「しあわせです。感謝」という言葉をつぶやいて欲しい。もやもやにまとわりつかれると未来が見えなくなり希望や可能性がベールに包まれる。 しあわせです。感謝

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